市原市と袖ヶ浦市の境界天羽田字稲荷山にあるこの遺跡から、旧石器時代後期と推測される安山岩製のナイフ形石器2点と楔形石器(くさびがたせっき)1点、および黒曜石製のナイフ形石器が1点出土しています。いずれも表土層から検出され、原位置は不明ですが、みな長軸長5cm未満の小型の石器であるため、ナイフ形石器でも終末期と考えられます。
標高65mの台地上にあり、西側小櫃川水系の小支谷と東側養老川水系の小支谷に挟まれて立地した遺跡は、旧石器時代の水系をまたぐ通路として、要地であった可能性が高く、このような地点に石器が残され、後世の撹乱で表土内に混じり今回の調査で検出されたと思われます。 |
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