遺跡ファイル

縄文時代前期、中期 文作遺跡 ぶんさく
加曽利E式期 竪穴住居跡
文作遺跡 加曽利E式期の竪穴住居跡
 文作遺跡は、市原市葉木字文作325番地他に所在します。
 神崎川上流の小支谷に挟まれた標高62〜67mの台地上に立地しています。
 遺跡は、昭和61年(1986)から翌年にかけ、草地造成事業に先がけて18,500平方メートルに対して発掘調が査されました。

 調査の結果、竪穴住居跡118軒、掘立柱建物跡34棟、土坑35基などが検出され、当地が古墳時代終末から奈良・平安時代にかけての集落跡であることがわかりました。
 縄文時代の遺構としては、2軒の竪穴住居跡がみつかっています。調査区の北よりに1軒、中央部付近に1軒発見され、いずれも直径4mほどの円形です。
 これらは床面、炉跡、柱穴跡などが比較的良好に残っていました。とくに調査区中央の住居跡では、住居中央部の炉跡上面覆土中から10個体ほどの土器がまとまってみつかっており、有孔鍔付土器とみられる個体もあります。
 時期は、調査区北よりの住居跡が前期中頃の黒浜式期、調査区中央の住居跡が中期後葉の加曽利E式期のものです。
 遺跡は、東側に位置する支谷を挟んで今回の調査地区の南東側にかけて広がり、この箇所を葉木台遺跡としています。表面採集される遺物などから、当該箇所も古墳時代から奈良・平安時代にかけての遺跡と考えられますが、あるいは縄文時代前期・中期の集落の一部が展開している可能性もあります。