根田代遺跡は国分寺台(こくぶんじだい)地区の西端にあります。調査ではローム層の中から旧石器時代の石器が、数カ所からまとまって出土しました。複数の石器がくっつくものを「接合資料(せつごうしりょう)」と呼び、石器の作り方を知る手がかりを与えてくれますが、この遺跡からはいくつかの接合資料が発見されました。特に写真で示したものは約10点の石器が接合したもので、材料となった丸い礫(れき)から石器がつくられていく手順がよくわかります。
『市原市根田代遺跡』財団法人市原市文化財センター調査報告書第92集 2005年 |