| 貝層内容物の分析作業 |
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左 水洗い前の貝層
土と貝が混ざり、小さなものは見つけづらい |
現場で採集した37,000箱の貝層サンプルは、全てフルイを用いて水洗いします。
ただし、その後の分析内容の違いにより、以下の二つに分けそれぞれ作業を進めました。 |
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簡易処理(機械フルイ)
採集した貝層37,000箱は、大型プレハブ3棟分もありました。箱の移動にはローラーコンベアーを使い、水は現地に井戸を掘って調達しました。電動でフルイを動かし、網の上に貝層を入れ、上から水をかけて土を洗い流します。 |
| 手フルイによる水洗・選別作業 |
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上 フルイ各種
右 10mm 貝層の主体種であるイボキサゴ・ハマグリが見られる。
中央 4mm イボキサゴなど小さな個体の巻貝や貝殻片とともに、比較的大きな魚骨片、獣骨片なども多く含まれる。
左 1mm 細かい土の粒、貝殻片とともに魚骨片なども多く含まれる。 |
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レクチャーの様子
貝層の水洗いと併行して、土器・石器・骨角貝製品などの拾い出し作業も行いました。とくに、貝製品は貝殻の中に混じると見つけにくいので、現地ではたびたび見つけ出すポイントのレクチャーを行いました。 |
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詳細処理(手フルイ)
貝層全体の15%ほどは、3段重ねのフルイを使って手で水洗いしました。使用するフルイ目は、上から10・4・1mm。乾燥後、それぞれを袋づめし、いよいよ室内でなかみを詳しく調べる作業にはいります。 |
| いろいろな分析作業 |
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最小1mm目のフルイに残った貝層内容物は、さまざまな分析用の資料とされます。貝類・魚類・獣類のうちわけを細かく調べることによって、西広貝塚でおこなわれていた狩猟・漁労・採集など日々のくらしの様子がわかることになります。しかし、この作業は、貝や骨の断片にいたるまで細かく分類し、数を数えたり大きさを測ったりと非常に時間のかかるものです。けれども、そのデータを積み上げてはじめて、生業の実態を知ることができるのです。
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| 展示資料が採集された場所の位置(4×4m 厚さおよそ20cmの貝層) |
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| 展示資料が採集された場所の位置(4×4m 厚さおよそ20cmの貝層) |
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