貝類のなかまは、海にすむものばかりではありません。陸にすむものも多く、これらはいわゆる「かたつむり」と呼ばれています。これらのうち、とくに小さな個体を「陸産微小貝」といいます。
貝塚からは、これら陸産微小貝がたくさんみつかります。もちろんこれらは、食用にされたわけではなく、貝塚の場所に生息していたものが、死んでそのまま残ったものです。「かたつむり」のなかまは、生息する場所が種ごとに厳密に異なります。林の中にすむもの、草地にすむもの、その中間の環境にすむものなどです。つまり、貝層の中からどの種類の陸産微小貝が多くみつかるかによって、当時の貝塚のあった場所の環境を知ることができるのです。木がうっそうと茂った薄暗い場所だったのか、草が生える程度の開けた場所だったのかなど、ムラと貝塚のイメージを推定することができます。
直径1mmほどのこんな小さな貝にも、貴重な情報が含まれているのです。 |