平成24年度 いちはら埋文(まいぶん)講座
| 第8回 土器が語る古代の市原 −奈良・平安時代の「墨書」土器から何がわかるか− |
去年は、『古事記』が成立して1300年記念の年でした。 児童書から全訳ものや解説書、関連スポットの旅行案内まで、例年になくたくさんの『古事記』が出版されました。書き手もさまざまでした。文学者や研究者だけでなく、画家や図書館人までいました。それはそれは、すばらしいことだと思いました。 ところで、数年後には、『日本書紀』発刊1300年を迎えます。その年にも、去年と同じように、たくさんの『日本書紀』が出版されるでしょうか? それは、蓋をあけてみなければわかりません。でも、きっと、『古事記』ほどではないと思います。 なぜなら、『古事記』は物語るために成立したものであるのに対して、『日本書紀』は公式記録として残すために成立したものだからです。 今回の埋文講座では、「文字文化」の持っている二面性についてみなさんとご一緒に考えながら、市原の遺跡から発見された「墨書土器」から、古代の市原を物語れたらと願っています。 |
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| 稲荷台遺跡から出土した「貞観17年(875)」銘の墨書土器 |