平成25年度 夏休み・子ども体験講座


「ものづくり体験」

 
 8月3日(土)・4日(日)の2日間にわたり、夏休み・子ども体験講座(その2)「ものづくり体験」を実施しました。
 
 「勾玉(まがたま)・貝輪(かいわ)・泥(どろ)めんこ・アンギン編み(あみ)の4つの講座を一日で体験してしまおうという欲張りなこの企画も、今年で7年目を迎えました。

 今年の参加者は例年により少し少なめの129名。夏カゼの影響で、直前にキャンセルの電話が続出し、楽しみにしていた子どもには残念な夏になってしまったようです。

はためくのぼり旗
 センター入り口に立てた「のぼり旗」が参加者を出迎えます。
受付の様子4種の缶バッチ
 受付では、恒例となったセンターオリジナルの「缶バッチ」を配布。参加者に4つのグループに分かれてもらいました。
 缶バッチ全色制覇を目的に、毎年参加してくれるお子さんもいるとかいないとか。
参加者でにぎわうエントランスホール
 ぞくぞくと参加者の皆さんがやってきました。
スタッフミーティングの様子
 講座開始時刻を控え、職員とボランティアスタッフによる最終打ち合わせを行います。
 ◆ 事前講習会
学生ボランティア講習の様子
 ボランティアスタッフは総勢25名。2日間で延べ37名の皆さんにご協力いただきました。本事業では、もはや欠かせない存在になっています。
 今年は千葉大学と国学院大学の学生が新たに登録。6月には事前講習会を行いました。
一般ボランティア講習の様子
 一般ボランティアの新規登録は10名。こちらも事前講習の様子です。
 ◆ 展示の様子
貝輪の展示コーナー
● 「貝輪づくり」 
 各会場には、講座に関連する市内の遺跡から出土した遺物や解説パネルなどを多数展示しています。最近では、自由研究の材料にも使われているようです。 
勾玉の展示コーナー
● 「勾玉づくり」
 講座の前半では必ず解説を行い、「ものづ くり」に対する関心を高めます。単なる「工作」で終わらないようにするのが「いちはら流」です。、
泥めんこの展示コーナー
● 「泥めんこづくり」
 泥めんこのほかにも、昭和40年代のめんこやベーゴマなど、懐かしい資料も展示しています。
アンギン編みの展示コーナー
カラムシの特集
● 「アンギン編み」
 繊維のもとになる「カラムシ」の展示も充実させました。
 ◆ 「貝輪づくり」
貝輪についての解説
 貝輪づくりに使う道具は、最初の穴あけに使うかたい石、穴を広げるのに使うシカの角、割れ口をみがくのに使う砥石の3つだけ。縄文時代の遺跡から出土するものだけを使ってつくります。 
高校生ボランティアのデモンストレーション
 貝輪づくり成功のポイントは、貝殻のてっぺんのふくらんだ部分(殻頂部)を一気に取り除いてしまうことです。貝輪づくり歴10年のベテラン高校生によるデモンストレーションに、真剣な表情で見入っています。
貝に穴をあける子どもたち
 床に直接座って行うやり方も定着してきました。テーブルやイスを使わない分、小さな子どもにも作業がしや すいようです。
砥石で貝をみがく子どもたち
 手に入る大きさまで広がったら、砥石で割れ口をすり落とします。砥石も、遺跡から出土したものと同じ種類の石で、銚子市の海岸で拾ってきたものです。
貝の破片をすくうお手伝いをする男の子
 割れた貝の破片でケガをしやすいので、こまめに取り除くことにしました。完成した貝輪をつけた男の子がお手伝いをしてくれています。
 ◆ 「勾玉づくり」
勾玉の説明
 その知名度からか、いろいろな体験講座のなかでも「勾玉づくり」は大人気です。 
もくもくと石を削る参加者
 加工しやすい柔らかい石を使いますが、それでも時間内にきれいな勾玉に仕上げるのはたいへんです。
心配そうに見つめるボランティアスタッフ
焦りの色が隠せないボランティアスタッフ
 ひたすら、削る・こする・磨くの繰り返し。単調で根気がいる作業は、低学年の子どもにとってはかなりたいへんです。講座終了時間が迫ってくると、スタッフにも焦りの色が…
 ◆ 「泥めんこづくり」
泥めんこの説明
 市内の遺跡などがら見つかった江戸時代の土製玩具の展示をみながら、「めんこ遊び」の歴史について解説を受けます。
展示資料を見つめる子どもたち
 昔懐かしい紙メンコやベーゴマも、いまの子どもにとっては新鮮に映るのかもしれません。昼休みには、紙メンコを試している子どももいました。
どれをつくるか迷う子どもたち
 市内などから出土した本物の「泥めんこ」から取った「型」を使ってつくります。
 30種類もあるので、どれをつくろうか迷ってしまいます。見本の番号をもとに「型」を探します。
泥めんこづくりに没頭する参加者
 「型」に粘土をつめていきます。真ん中を少し盛り上げて、はずしやすいようにしておきます。
 単純な「型抜き」作業は、小さな子どもでも簡単にできると好評です。
的入れ遊びで盛り上がる子どもたち
 最後は「泥めんこ」を使った遊びの時間です。単純な「的入れ遊び」ですが、これが意外に大盛り上がり。携帯ゲーム世代の子どもたちも、みんな夢中で遊んでいます。
優勝者への賞品の贈呈
 熱戦が繰り広げられたあとは、優勝者に「賞品」が贈られました。
 ◆ 「アンギン編み」
アンギン編みの説明
 最初に「編みもの」の歴史について勉強します。会場のかたすみには繊維の素材となった「カラムシ」を展示し、植物が糸のもとになっていたことを解説しました。
少しずつ編み始める参加者
 いよいよ「編みかた」の解説です。全員で、少しずつ、ゆっくりと編んでいきます。
真剣な面持ちの子どもたち
小さな子どもも頑張っている様子
 低学年の子どもには少し難しかったかもしれませんが、みんな一生懸命です。早くできてしまった参加者には、新たな編みかたにもチャレンジしてもらいました。
カラムシから繊維を取る男の子
 上手につくり終わった子には、「カラムシ」から繊維を取る体験をしてもらいました。ちょっと難しかったかな。
 ◆ 学生による講座運営
貝輪の説明をする高校生ボランティア
貝輪の解説をする大学生ボランティア
勾玉の説明をする大学生ボランティア
泥めんこの説明をする大学生ボランティア
アンギン編みの説明をする大学生ボランティア
 2日目の午後は、学生ボランティアに講座の進行を担当してもらいました。
 
わかりやすく伝えることの難しさを口にしながらも、子どもたちの笑顔に大きなやりがいを感じていたようです。きっと、彼らにとってもよい経験になったことでしょう。
 
 今年は、市内43小学校の65%にあたる28校から児童が参加してくれました。また、近年は口コミで近隣市からの参加も徐々に増えてきています。

 アンケートでは、ほとんどの方が「また参加したい」と回答してくれました。今年はリピーターの割合が30%に達し、上級メニューの開拓など、更なるバージョンアップの必要性を痛感しています。
 
 来年の「ものづくり体験」もご期待ください。元気な姿でまた会いしましょう。

体験埋文講座冊子内容 上総国分尼寺跡 上総国分尼寺跡 南中台遺跡 荒久遺跡 祇園原貝塚 南田瓦窯跡群 神門墳丘墓群 上総国分僧寺跡 上総国分僧寺跡 荒久遺跡 南中台遺跡