貝輪づくり体験 in 朝霞

10月26日(土)
 埼玉県朝霞市博物館から依頼を受け、講演会および貝輪づくりの体験講座に、センター職員を講師として派遣しました。今回は、同博物館で開催中の、第28回企画展「縄文時代のアクセサリー」に関連したイベントです(企画展示は11月24日まで開催)。
 講演会には大人20名が、体験講座には24名の小学生とその保護者や一般の方などの参加がありました。当日は、台風27号の影響であいにくの天気となりましたが、雨にも負けず皆さん元気に参加してくれました。
 企画展には、朝霞市内をはじめ埼玉県内、群馬・新潟など、各地の遺物が集められています。ヒスイのペンダントや土製の耳飾など、縄文時代を代表するアクセサリーが多数展示されていますが、今回の企画展では、この他に動物の骨や貝など、通常の遺跡では残らない遺物にも焦点を当てています。その代表として、市原市の西広貝塚祇園原貝塚、そして先ごろ報告書を刊行したばかりの天神台遺跡の資料約540点が展示されました。
 貝塚遺跡の代表として市原市内の遺跡・遺物が披露されていることは、非常に光栄なことと言えます。
  
西広貝塚の土器と骨角製品
 天神台遺跡の土器と貝製品。貝ビーズは、今春市原市で特別展示していた資料をそのまま貸し出したもの。
 400点もの微細な遺物群は、会場内で一際目立ち、見学者を驚嘆させていました。
天神台遺跡の土製・石製耳飾
 午前中は、講座室で「縄文時代の貝アクセサリー」と題した講演をおこないました。市原でもたくさんみつかっている貝輪のはなしをメインとしました。
 講演会終了後も、熱心に質問くださる方が多く、現生貝で作った市原ではおなじみの貝輪復元品を手に取りながら、貝輪の魅力に引き込まれている様子でした。
 午後は、同じ会場を使って、貝輪づくり体験講座をおこないました。
 まずはパネルを使って、縄文時代のアクセサリーや貝輪について勉強します。テキストには、センター発行の冊子を使いました。
 次に貝輪づくりのデモンストレーション。道具の使い方や貝の割り方のこつを教わります。みんな真剣に聞いてくれました。

 さあ、いよいよに貝輪づくりのスタート。
 材料の貝は、千葉県鴨川市の海岸で拾い集めたもの。石や鹿角など、初めて使う道具にとまどいながらも、少したつとじょうずに使いこなせるようになります。もくもくと作業をこなし、ほとんどの子供たちが自分の腕には
まる貝輪に仕上げられました。
 「今度はこの貝で作ってみたいなあ」、「やっぱりベンケイガイが一番きれい!」と、講座終了後も会場に展示してあった各種貝輪の復元品にみとれる参加者たち。
 最後にのぼり旗の前で記念撮影。自分だけの作品を手に大満足のようす。海のない埼玉の方々にも、きっと貝の魅力が伝わったことでしょう。
体験埋文講座冊子内容 上総国分尼寺跡 上総国分尼寺跡 南中台遺跡 荒久遺跡 祇園原貝塚 南田瓦窯跡群 神門墳丘墓群 上総国分僧寺跡 上総国分僧寺跡 荒久遺跡 南中台遺跡