上総まほろば祭プレイベント第2弾
上総まほろば古代村

「古代の土器をつくろう」第1回および「古代のマイホームを建てよう」を実施しました。

 去る9月27日(土)、埋蔵文化財調査センター館内で土器作りを、翌28日(日)には史跡上総国分尼寺跡展示館において古代住居づくりを実施しました。
 参加したのは市内に住む小学生。特に土器づくりには募集人数の2倍もの応募があり、参加者は抽選で選ばれました。

「古代の土器をつくろう」9月27日(土)

 全2回のうち、今回は土器の形を作って文様を入れるところまで行いました。
この日作った土器は、次回10月18日の焼成まで、当センターの収蔵庫で乾燥中です。
 1回目の成形は台風13号の影響で1週間延期しての実施となりました。 
 この影響で参加できない方がいらっしゃったのは、主催側としても残念でした。
 参加者は20名。
 小学校3年生以下の子供は保護者の方と一緒につくってもらいました。
 9:00から職員による説明。
 今回モデルとなるのは市内の西広貝塚から出土した土器で、時代は縄文時代後期(今から約3,500年前)。
 実際に手に触れて観察してもらおうと、14個の土器を用意しました。
 職員の説明をよそに、何を作るか選んでいる参加者が多かった気がします。
 まずは自分で使う道具を確保。
 粘土ひもをつくるスペースとして画板を、成形台としてベニヤ板とクズの葉、網代を用意しました。
 いよいよ土器づくりの開始。
 ところが粘土の乾燥が進んでしまい、少し固くなっていました。小学生の力ではちぎることも難航する始末。板や床にたたきつける参加者が出てきて、いたるところからバンバン鳴り響き、会場は一時騒然となりました。
 でもなんとか保護者の方々と粘土を練りほぐすことが出来ました。
 少し固めの粘土を相手に、全身で粘土ひもをつくっています。
 2時間余りの時間中、参加者は会場中央に置かれたモデルの土器を、手でなでたり、持ってみたりしながら自分の作品を作っていきました。
 形が出来たら、竹やカラムシのせんいを撚ったひもを、土器にさしたり、なでつけたり、転がしたりしながら文様を入れていきます。
 モデルを観察して、線を入れるのが先か、縄文をつけるのが先か順番があることに気づいた参加者もいました。
 11時45分頃には、だいたいみんな完成しました。
 粘土と時間に余裕があった参加者は、いくつもつくっていました。
 完成した土器を収蔵庫に運んで、この棚で3週間ほど乾燥した後、10月18日に野焼きにより焼成する予定です。

「古代のマイホームを建てよう」9月28日(日)

 職員が前もって作っておいた古代住居を、子供たちが完成させました。会場は歴史的な趣あふれる国史跡上総国分尼寺跡。
 住居の骨組みから茅葺きまでを行い、古代人の気分を満喫しました。
 職員による作業風景。
 本来の竪穴住居は、穴を掘った上に家屋を建てますが、会場が史跡指定地でもあり、地表面に直接上屋を建てることにしました。
 丸太で柱や梁を組み、屋根の骨組みには竹を使いました。
 屋根葺きには、茅の入手が困難なので、稲ワラを使いました。
 事前の作業終了。ここからは子供たちに手伝ってもらいます。
 当日、市内の小学生たちが集まりました。
 後ろには上総国分尼寺の復元回廊が見えます。瓦を使った建物と、庶民の住居の違いを、実際に感じることができたようです。
 竪穴住居の実際を、模型を使って説明します。
 説明員は「さとし学芸員」として小学生には有名?なヒゲのおじさん。
 作業開始。
 まずは屋根の骨組みを竹で組みます。
 縄を使ってしっかりしばらなくてはいけません。
 かなり難しい作業ですが、みんな頑張ったおかげで、うまくいきました。
 ようやく組み上がった骨組みの上に、いよいよワラを葺きます。
 ワラは一束づつしばってある状態で乗せていきます。
 隙間ができないように、しっかり詰めるのがコツ。
 興味津々な子供たち。
 ワラを並べたら、縄を通して骨組みに編みこんでいきます。
 家屋の内側と外側の連繋プレイが冴えます。
 家屋の内側では、外から刺した縄を受け止め、骨組みにからめ、外に返しています。
 はやくも二段目に突入。コツをつかむのが早いですね。
 だんだん完成に近づいてきました。
 力をあわせてがんばれ。
 となりでは職員たちが扉を作っています。
 子供たちの作業はここで終了。
 よくがんばりました。
 古代マイホームの前で記念撮影。
 危険な作業は職員が行います。
 完成した古代住居。尼寺伽藍側の屋根を葺き残し、内部が観察しやすくしました。
 この住居は、11月1日の「上総まほろば祭」本祭までは、史跡上総国分尼寺展示館の敷地内で公開しております。
 おいでの際にはぜひご覧になって下さい。