常設展示の一部を変更しました
 11月13日(木)、埋蔵文化財調査センター館内エントランスホールに展示されている考古学資料の一部を模様替えしました。
 これまで山倉1号墳や御座目浅間神社古墳などの埴輪が置かれていたスペースに、国分寺台地区の南中台遺跡から出土した弥生土器を展示しました。

テーマは
「遠隔地との交流」
 
 南中台遺跡(みなみなこんだい)は、弥生時代後期から終末期にかけての集落跡で貴重な土器がたくさん発見されています。整理作業が終了し(発掘調査報告書は年度内に刊行予定)、いろいろなことがわかってきました。

 およそ邪馬台国の時代。いちはらには近畿地方や北陸地方、東海地方などから来訪者があり、一部はこの地に移り住んだようです。このような地域間交流を土器から探る展示コーナーです。
今回出品した資料です
 北陸地方(福井・石川県)の特徴を持つ土器。

 甕の口の部分が立ち上がり、「5」の字のように見えることに注目。
 近畿地方の特徴を持つ土器。
 画面右は滋賀県付近で作られたと見られる土器。

 甕の口の端部を丸くせず、面ができるように形づくる特徴があるようです。体にタタキ文様を施した甕(画面左)にも注目。
 東海地方(愛知県あたり)の特徴を持つ土器。
 手前右の壺は白い粘土なので、東海で作られ、いちはらに持ち込まれた可能性が高いものです。

 台形の出張りが付いた甕は「台付甕」と呼ばれるもので、口が「s」字状に屈折することが東海的な特徴になります。
 北関東地方(栃木県あたり)の特徴を持つ土器。

 背の高いフォルムに注目。
 上は地元の土器たち。よその地域の特徴が見られる土器と見くらべてみてください。
 ここで展示する土器は、他の地域の特徴が見られるものを中心に置きました。これらは、以下の2グループに分けられます。
(1)他の地域で作った土器をいちはらに持ち込んだもの
(2)他の地域の土器をまねして、あるいは強い影響を受けて、いちはらで作られた

 どの土器はどちらに当たるのか、考えてみるのも楽しいと思います。

 小さな展示スペースですが、大変貴重な資料ですので、ぜひご覧いただければと思います。