いちはら埋文講座
第7回「いちはらの土器にふれる」を開催しました

 1月9日(土)、いちはら埋文講座・第7回「いちはらの土器にふれる」を開催しました。
 今回は発掘調査で発見された土器を手にとっていただき、そこから何がわかるのか、考古学の基本を見直してみました。
 最終回の今回は趣向を変えて二部構成としました
 第1部はバックヤードツアーです。
 普段は見えない裏側を案内しセンターの役割を解説しました。
 まずは二階へ。
 図面保管庫や写真保管庫・鉄器収蔵庫などの特別収蔵庫もお見せしました。
 もちろん遺物が1万箱以上保管されている収蔵庫にも入ります。
 木器が水漬けにされた水槽のある木器保管庫も。

 そして第2部は当センターの普及事業では初の試みで、歴史を語る上で必要不可欠な遺物である土器に焦点をあてて整理作業室で実際に土器にさわってみることを主目的とした「体感講座」としました。
 参加者自らが土器や瓦を手にとって歴史を感じとることができます。
 整理室には8500年前の縄文時代早期の土器から10世紀中ごろの平安時代の土師器までがズラリ並んで壮観です。
 いつもは土器を洗う流し台の上にずらりと並ぶ歴史の重みが神々しい!
 受講者は7000年という長きに及ぶ土器の歴史を目の当たりに体感したのです。
 受講者の前には各時代の土器破片が用意されました。
よく観察するためのルーペもあります。
 まずは土器はいつ頃からつくられるようになったのかなどの時代背景の話です。
 土器の出現は地球規模の環境変化が大きく影響していること。
 それによって食料が変わってきたこと。
 日本最古の土器は青森県で発見されていることなどを、炭素14年代測定方法の話なども交えて解説していきます。
 参加者は目の前に積まれた土器を触りたくてウズウズしています。
 そして見本の土器をみながら土器の型式編年や地域間交流の話などにもふれながら特徴をつかんでもらいます。
 同時に目の前の土器片をさわりながら同じ時期のものを探します。
 初めての体験に戸惑いながらも土器片の数々に引き込まれます。
 受講された方々も興味深深で、各時期の土器片を探したり見比べたりしました。

 今回は初めての試みの講座でしたが、予想以上に皆様の反応が良く、目の前の土器を意欲的にさわってもらえてとても安心しました。
 何よりも目の前にして触りながら考えることができるのは初めての経験だったという声が多くきかれたのは嬉しい限りです。

 ただ、当たり前ですが、7000年という年月を1時間半で解説したり分類したりするのはかなり厳しい状態でもあり、よりポイントを絞った説明が必要であることを痛感しました。
 またそのような反省点を改良しつつ、来年からも実施できたらと思います。