いちはら埋文講座 第6回
「中世の城」
−房総の発掘成果を中心に−

を開催しました

 平成23年11月12日(土)に第6回いちはら埋文講座を開催し、50名の皆さんにご参加いただきました。

 今回のテーマは、「中世の城」。

 平安時代の後半から戦国時代が終わるまでのあいだ、城館がどのような発展を遂げたのかを探りました。
 時代ごとの城館の形態の変化に注目し、城に求められた社会的な機能の変化について、ご参加いただいた皆様といっしょに考えました。
 城の形態については軍事面から理解されがちですが、領主と人民との関係が大きな影響を与えていることを強調しました。
 開催の1時間前から、多くの方々にご来場いただきました。
 出土品とのふれあいも、いちはら埋文講座の目玉です。

 今回も実際に遺跡から出土した文化財を多数展示しました。

 講義が始まるまえの待ち時間を利用して、職員が解説しています。
 ガラスケースは正面を外しており、間近で観察できるようにしています。
 みなさま熱心に見学されていました。
 10時から1時間半を講座にあてました。
 まず、「中世の城は土の城」とイメージしていただき、その発展の歴史に続きます。
 城館の機能を「軍事・政治・生活」の3つにしぼり、解説しました。
 一般の方の多くは、お城を舞台とした戦国争乱の物語的な叙述に興味を持たれます。
 しかし今回、そのような話題にはほとんどふれず、考古学からの視点を中心とする、専門的で堅い内容にチャレンジしました。
 それでも皆様には熱心に受講していただき、良かったと思います。
 講座が終わったあと、30分間、展示品の解説をしました。
 今回は市内の中世城館跡から出土した重要品を一挙公開しました。
 片又木遺跡出土の双六駒と棗塚遺跡出土のサイコロも出品。
 たいへんめずらしく貴重な資料です。
 展示品の解説。
 実際の出土品からどのようなことがわかるのか、「お宝鑑定」とはちがう資料としての価値、モノに秘められたメッセージにせまることができましたでしょうか。
 皆様も興味深く観察されていました。


 戦乱の時代を代表する遺跡「城館跡」。

 この発展過程を整理することにより、中世社会の本質、特に人民の成長に対する領主側の対応の変化などが見えてきたのではないかと思います。

 今後も埋文講座にぜひお越し下さい。


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