貝輪づくり体験 in 三宅島

 11月28日(土)、伊豆諸島三宅島にて「貝輪づくり教室」の事業支援をおこなってきました。
 三宅島からは、弥生時代に「オオツタノハ」の貝輪(写真)づくりを専門におこなっていた人たちの残した遺跡(ココマ遺跡)があることが、最近の発掘調査からわかってきました。
 貝の種類は違いますが、今回「ベンケイガイ」を使った貝輪づくりを島の子供たちや大人の方たちに体験してもらうことで、貝輪の魅力や三宅島の歴史の一部に触れてもらうことにしました。
現生貝で復元したオオツタノハの貝輪
三宅島は、大島・八丈島に次ぎ伊豆諸島3番目の大きさ。
 中央には2000年に噴火し、今なお活動を続ける「雄山」を擁しています。
模型は三宅島郷土資料館蔵
会場となった三宅島郷土資料館と今回のスタッフ。
三宅島郷土資料館は、旧阿古小学校校舎をリニューアルして2007年につくられました。
三宅島郷土資料館の詳細はこちら
2階は、教室を利用して常設展示室となっています。
第1展示室「三宅島のあけぼの」 ココマ遺跡の遺物も展示されています。
 11月27日(土) 旧講堂のオープンスペースを利用して、特別展示・講演会をおこないました。
 天井の高い吹き抜けで、自然光の入る気持ちの良い空間です。
 特別展は11月6日から12月5日まで、「2000年前の三宅島」と題して開催されています。
 講演会は、「貝」をテーマにした2本の発表でした。
 貝を通して、当時の環境や人びとの暮らしぶりに焦点を当てました。
 20代から70代まで、約40名の方に参加いただきました。
 特別展では、写真・図など解説パネルに加え、たくさんの貝の標本も展示しました。
 市原ではおなじみの現生貝を使った貝輪復元品なども展示し、生きた貝の色や艶、重さ、質感などを直接手にとって感じてもらいました
 講演会終了後は、展示を見てもらいながら解説や質問に応じました。
 つい最近生息が確認された三宅島・御蔵島のオオツタノハの現生標本は、特に注目を集めていました。
 11月28日(日)、前日の講演会会場を使って、「貝輪づくり教室」を開催しました。
 まずはパネルを使って、縄文時代のアクセサリーの種類や素材について説明します。
 いよいよ貝輪づくりの説明に入ります。
 実演は、市原市の講座でいつも手伝ってくれている八幡東中学校1年の猪本太くん。
 今回はわざわざ三宅島まで出張してくれました。
 さあ、いよいよ貝輪作り本番。
 会場は小学生からおじいちゃん・おばあちゃんまで、30名の人で一杯に。
 小・中・高校の先生、保育士・保健士のかたなど多彩な顔ぶれです。
 今回は、小学校低学年の子供たちの参加が目立ちました。
 大人しく素直な子たちばかりで、皆もくもくと貝輪づくりに取り組んでいました。
 貝輪完成!
 腕にはめることができる貝輪を最初に作れたのは、小学生の兄弟でした。
 この後、この1年生の弟は、何と2時間で7個もの貝輪を作っていました。
 講座を終えて記念撮影。
 結局参加者全員が時間内に貝輪を完成できました。
 子供たちも先生も、お母さん、おじいちゃんも大満足の様子。
 オオツタノハのふるさと三宅島での貝輪づくり体験は、きっとみんなの心に残ったことでしょう。
 皆さんお疲れさまでした。
参考文献
三宅島ココマ遺跡学術調査団2009「ココマ遺跡発掘調査報告書」
祇園原貝塚出土 西広貝塚出土 祇園原貝塚出土 祇園原貝塚出土 祇園原貝塚出土 祇園原貝塚出土 祇園原貝塚出土 祇園原貝塚出土 上小貝塚出土 奉免上原台遺跡出土 北野原遺跡出土 西広貝塚出土 西広貝塚出土