鞴の羽口(ふいごのはぐち)
出土地:片又木(かたまたぎ)遺跡
遺跡所在地:不入斗(いりやまず)
遺構:竪穴建物跡
時代:平安時代 9世紀前〜中葉
解説:谷奥斜面に展開する9世紀前葉から中葉にかけての建物群から、一定量の鉄滓類とともに、鞴羽口が出土しています。羽口は、製鉄炉に空気を送る装置の先端で、たいてい強く火を受けています。鉄器を作るときに出る不純物(カス)である鉄滓の出土があり、また、炉も複数発見されているので、一帯に古代の小鍛冶工房が展開していたことがわかりました。