銅印「刑房私印」(どういん「けいぼうしいん」)
出土地:犬成(いぬなり)
遺跡所在地:冬込野遺跡近隣(表採資料)
時代:平安
解説:犬成在住の方が、2001年春に畑で発見されたものです。県内で5例目、市原市内では初めての例です。遺存状態は良好です。
形は縦34mm、横36mmで、一寸一分四方ぐらいにあたります。
印面には、楷書体で「刑房」、くずした字体で「私印」の4文字があります。
左の図は、印面の実測図を反転したものです。
印文の「刑房」は持ち主の名前を表しており、「刑」部(おさかべ)「房○」(ふさ?)を意味する可能性が考えられます。