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人形(ひとがた) | ||
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出土地:四反田遺跡(したんだ) 遺跡所在地:五所(ごしょ) 遺構: 時代:平安時代 解説:薄板を、人の形に削りだしたのが人形(ヒトガタ)です。顔の部分に墨で目鼻を描いたものもあります。写真の例は杉(スギ)を使った板目で薄く割られ、現存する長さ141mm、厚さ1〜2mmで、手のひらサイズです。 日本古来の宗教観から、当時の人々には穢れ(ケガレ)という観念がありました。ケガレを浄め、災いから逃れるため、人形にケガレを移して祓ったと考えられています。現在でも神社やお寺でお祓いをしているのを見ることができ、日本の風習として残っています。この人形は10世紀頃の溝から発見されましたので、「流し雛」のようなお祭りがされた可能性があります。 出土した場所は市原条里制遺跡の一角で、今は五所小学校の体育館が建っています。一帯には水田が広がり、木製品が残りやすい環境と言えます。この上流にあたる市原地区でも、人形が2点発掘調査によって見つかっています。 |
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