奈良・平安時代 | 群本遺跡群 こおりもといせきぐん | |
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海岸平野に面する市原台地上、大字郡本一帯に分布する遺跡群の総称です。郡本八幡神社周辺は市原郡家の比定地とされ、神社参道付近には大型掘立柱建物の礎石とされる石が安置してあります。これに対し北東の国道297号線付近では、「古甲(ふるこう)」「古光」などの小字から上総国府推定地の一つとされています(こう=国府?)。千葉県文化財センターと市原市文化財センターが部分的な発掘調査を実施し、奈良時代以降の竪穴建物跡・掘立柱建物跡・井戸跡・溝跡などを確認しています。現状では郡衙・国衙などを直接捕捉したとは言えない状況ですが、何らかの重要施設が含まれることは確実です。出土遺物は古代から中世まで認められるので、古代末期から中世前期にわたる国衙機構の変遷が知れる可能性もあります。今後、詳細な検討が期待される遺跡です。 『市原市郡本遺跡』 (財)市原市文化財センター調査報告書第14集 1987年 『市原市上総国府推定地確認調査報告書(1)』 (財)市原市文化財センター調査報告書第53集 1994年 『市原市郡本遺跡(第2次)』 市原市文化財センター調査報告書第56集 1995年 『千葉県の歴史』資料編 考古3 (財)千葉県史料研究財団 1998年 『千葉県の歴史』資料編 中世1 (財)千葉県史料研究財団 1998年 『市原市郡本遺跡(第4次)』 市原市文化財センター調査報告書第61集 1999年 |
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