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| 奈良・平安時代 | 片又木遺跡 かたまたぎ | |
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| 第3次調査で発見された斜面地の竪穴建物跡。小鍛冶工房と思われる。 | ||
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| 第3次調査で発見された古代小鍛冶工房の小整地跡。その上に載る分厚い黒色土・橙色土の互層は、平安末期から治承・寿永内乱期ころの大規模盛土地業層(層下位から伊勢型鍋と渥美甕が出土)。 | ||
| 姉崎の海岸平野から2本目の奥まった丘陵上に展開する遺跡です。1983年(第1次)と99年(第2次)、00から01年(第3次)にかけて、遺跡の一部を市原市文化財センターが発掘調査しています。調査の結果、台地上には古墳時代終末期から奈良時代にかけて墓域が展開したこと、その直後から平安時代には小鍛冶工房群が丘陵斜面に営まれたことが判明しました。竪穴建物跡からは「天」銘則天文字を線刻した杯類が多量出土したほか、多種多様の金属製品・未成品、銅製ホ具・銅製鉈尾・石製丸鞆などの帯金具類も発見されています。これらは帯としてではなく、帯金具そのものを保有の対象としていたらしく、威信材的なセットだったのかも知れません。 工房群は、8世紀末ころ操業を開始し、9世紀第3四半期ころに最盛期を置いたようで、その後は廃れてしまいます。これらを統括したのは国府なのか、郡司などの地方勢力なのか、あるいは初期荘園に関わる遺跡なのか、明確ではありませんが、廃絶後も特殊な「場」たる空間意識は生き続けたようで、300年後の12世紀後葉には大規模な寺院と思われる領主館が登場します。 『片又木遺跡』 (財)市原市文化財センター調査報告書第3集 1984年 『市原市片又木遺跡II』 (財)市原市文化財センター調査報告書第70集 2000年 『市原市片又木遺跡III』 (財)市原市文化財センター調査報告書第87集 2004年 |
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