電脳展示室
絞具・丸鞆・鉈尾(かこ・まるとも・だび)
出土地:片又木(かたまたぎ)遺跡
遺跡所在地:不入斗(いりやまず)
遺構:竪穴建物跡
時代:平安時代 9世紀前〜中葉


解説:古代小鍛冶工房跡から発見されました。左から「絞具」「丸鞆」「鉈尾」で、丸鞆以外は銅製品です。本遺跡では銅製品の鋳造痕跡は検出されていませんので、工房の製品ではなく、他から持ち込まれた可能性が高いと思います。
 この3点はそれぞれサイズが異なるため、同一の帯に装着できるものではありません。あるいは帯としてではなく、各パーツそのものが威信財(いしんざい:権威をもたらす道具)的なセットとして所有されていたのかもしれません。これらの所有者は工人集団そのものか、これを統括した官人、あるいは在地有力者か、興味は尽きません。
 なお、この工房跡からは、一定量の鉄滓類や鞴羽口、金属製品、多量の則天文字「天」の線刻土器なども出土しています。
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