遺跡ファイル

古墳時代中期? 椎津外郭古墳 しいづとぐるわ
古墳は台地の先端に築かれています。奥は埋め立て地、元の海岸です。
櫛描き文様の埴輪
 椎津外郭古墳は椎津城跡内に推定される古墳です。築城の際に改変を大きく受けていますが、全長80m近い前方後円墳である可能性が考えられます。
 古墳本体の調査ではありませんが、周辺地区で行われた発掘調査では、櫛描き文様のある非常に特徴的な埴輪の破片が出土しています。埴輪はナデ仕上げの後、櫛状工具によって格子状文・弧状文が描かれています。同じような技法で製作された埴輪は、姉崎二子塚古墳に隣接する山新遺跡からも出土しており、両者の関係が注目されます。

『千葉県中近世城跡研究調査報告書第10集−椎津城跡・大堀城跡発掘調査報告』千葉県文化財センター調査報告第185集1990年
市原市五霊台遺跡』 (財)市原市文化財センター調査報告書第64集 1998年