遺跡ファイル

弥生時代中期〜終末期 天神台遺跡 てんじんだい
 国分寺台地区で現在の養老川がもっとも台地に近づく地点にある遺跡で、諏訪台古墳群の下層にあたります。弥生時代中期から古墳時代前期にかけて460棟の竪穴住居跡と方形周溝墓(中期50基・後期12基)を中心とした多数の墳墓が検出されています。弥生時代中期には周溝の4隅が切れる方形周溝墓が列を形成するように築造されていることがわかっています。
 弥生時代後期から終末期にかけての竪穴住居跡からは、小銅鐸と船の線刻画のある壺形土器が出土しています。
「土器に描かれた船 -弥生〜古墳出現期を中心として-」『研究紀要II』(財)市原市文化財センター1993年
『千葉県の歴史』資料編考古2(弥生・古墳時代)千葉県2003年