第1回 市原市遺跡発表会を開催しました

 11月12日(日)、五井駅前のサンプラザ市原で、平成18年度の遺跡発表会を開催しました。
 遺跡発表会は、財団法人市原市文化財センターが毎年の普及事業として、20回にわたり実施してきましたが、昨年度末の財団解散により、今年度からは市原市の直営事業として運営されることになりました。
 さて、今回のテーマは弥生終末期の外来系土器。貴重な資料を一挙公開しただけあって、例年通り多くの方々にご来場いただき、大きな成果を得ることができたと思います。ご来場の皆様、まことにありがとうございました。
 JR五井駅西口、左のビルが会場のサンプラザ市原です。
 2Fプラザホールで開催しました。
 天候に恵まれたこともあって、受付開始前から多くのご来場がありました。
 左は受付をされる人々。無料ですので、今後ともぜひ気軽にお立ち寄り下さい。
 受付では、ふるさと文化課や(財)市原市文化財センターで発行した普及冊子発掘調査報告書などの販売も行っており、好評でした。
 会場の一角には、発表内容に関連する遺物の展示コーナーを設置しました。弥生時代、特に終末期の外来系土器を一斉展示しました。概略をご覧下さい。
 西野遺跡群は、昨年度にようやく報告書が刊行され、古代海上郡衙の様子を知る手がかりとなりました。また、中世前期においても地域行政の中心となるような遺跡の片鱗を捕捉し、烏帽子なども発見されています。詳しくは報告書をご覧下さい
 左は南岩崎遺跡から出土した弥生土器と土師器です。奥の大形土器は宮ノ台式の壺で、方形周溝墓から発見されました。この遺跡は養老川をやや遡った地点の弥生環濠集落として貴重です。初期の須恵器なども出土しています。今年度中に報告書が刊行されます。お楽しみに。
 長平台遺跡は昨年度末に報告書を刊行した国分寺台地区の重要遺跡で、弥生時代の集落が古墳群に変遷していく良好資料です。写真は弥生後期中葉の土器群。
 こちらは長平台遺跡の弥生終末期土器群。手前の壺は東海のパレス壺を在地の粘土でコピーしたものです。その他の壺や器台などにも東海の影響が強く認められます。これらは墳丘墓に供えられていたものです。
 国分寺台地区出土の弥生終末期外来系土器群。北陸系の5の字口縁甕や東海系のS字口縁台付甕、畿内系のタタキ甕など、バラエティーに富んでいます。すべて貴重な資料で、一堂に会するのも今回が初めてです。
 こちらは言わずと知れた神門3号墳の土器群。墳頂部からまとまって出土した、葬送祭祀の土器です。
 諏訪台遺跡の弥生終末期土器群。手前の結合器台は北陸の系譜が在地化したものです。
 会場が開と同時に、多くの方々が展示をご覧になりました。
 多くの市民が地域の歴史や文化に関心を持っているのではないでしょうか。見学者の熱意が感じられます。
 となりの発表会場では、展示に関わる重要遺跡の発表が行われました。発表担当職員は、できるだけ多くの情報を平易に伝えるべく、努力しています。
 午後は「古墳時代の始まりと外来系土器」と題する特別講演が実施されました。講師は国士舘大学講師 比田井克仁先生です。弥生終末期の土器の動きを列島規模で捉え、倭国誕生という歴史の流れのなかで、市原がどのような位置に評価されるかなど、グローバルで奥の深い講演でした。
 受講された方々にも、熱意が感じられ、終了後には鋭い質問が飛びました。
講演内容は発表会要旨にまとめてあります。ご覧になりたい方はこちらをどうぞ