ここまでわかった市原の遺跡

第1回発表会を開催しました

 3月9日(日)、市原市中央武道館で、「ここまでわかった市原の遺跡」第1回発表会を開催しました。
 昨年度までの遺跡発表会と違い、最近急速に進んできた市内重要遺跡整理作業の成果から、テーマを一本に絞り発表することになりました。今回はその第1回目。テーマは「西広貝塚の謎にせまる」です。
 西広貝塚の発掘調査成果は、10年に及ぶ整理作業を経て、昨年度にようやく公開されたばかりです。午前に中央武道館で行われた講演では、調査の実際から調査成果、課題などを明らかにし、午後はとなりの埋蔵文化財調査センターで企画展示の説明会が開かれました。全国的に貴重な資料を一挙公開しただけあって、来場者数は通年の1.5倍に上りました。講演会場にて椅子が行き渡らなかった方々には大変迷惑をおかけしましたが、おかげさまで大きな成果を得ることができましたこと、御礼申し上げます。
中央武道館  市原市中央武道館。午前中はこの建物を会場に、講演会が開かれました。
受付風景  天候に恵まれたこともあって、受付開始前から多くのご来場がありました。
 左は受付をされる人々。無料ですので、今後ともぜひ気軽にお立ち寄り下さい。
『発掘いちはらの遺跡』2号  受付では『発掘いちはらの遺跡』2号の販売も行いました。冊子のテーマは「市原の大貝塚」。今回の発表会のテキストとしても使える万能情報誌として大好評でした。36ページオールカラーでわずか160円。絶対お得です。詳しくはこちら。
満員御礼  来場者数は200名近くに及び、9:20の開会前には満席の状態となりました。
米田耕之助の講演  最初の発表は「西広貝塚はどうやって掘ったか」。
 発掘調査に関わった米田耕之助が、有名貝塚の調査の実際を披露しました。
米田が発掘当時を語る  パワーポイントで解説する米田。全体の調査方針から注目すべき遺構の調査まで、詳しく振り返ります。
鶴岡英一の講演  続いては「貝塚のなかみをどうやって調べたか」。整理作業を担当した鶴岡英一による発表です。無限の資料価値を持つ貝層サンプルをどのように整理したのか、興味深い話に聞き入る参加者たち。
忍澤成視の講演  休憩の後は忍澤成視の「何が見つかり、何がわかったか」。整理作業で得られた資料をもとに、緻密かつ大胆な推考で西広縄文人の生活・文化に迫ります。
講演を生中継  今回の発表会からは新たな試みが。
 満席時の備えとして講演会を生中継し、埋蔵文化財調査センターの特別展示会場で放映しました。
安井健一の講演中継を観る  特別展示会場でのライブ中継。こちらも満席でした。
 講演は安井健一氏による「西広貝塚はどんなムラだったか」。
 安井氏は西広貝塚を武士遺跡などの集落遺跡と比較することで、貝塚遺跡の特性を浮き彫りにしています。
特別展示会場は埋蔵文化財調査センター  中央武道館の隣にある埋蔵文化財調査センターでは、貝塚で発見された資料を公開する特別展示を行っています。午後は講師による説明会がありました。
埋文センターのエントランスホール  正面玄関を入ると通常展示室のエントランスホールがあります。ここには市内の巨大貝塚調査に関わる貴重な写真パネルが貼られました。
西広貝塚の発掘写真  写真パネルに見入る人々。発掘調査の順を追って理解できるように工夫しています。
貝塚出土の土器たち  特別展示の目玉は2階にあります。会場正面の雛壇には縄文土器がズラリ。ポピュラーなものからかなり貴重な物まで様々です。


 下は縄文人のアクセサリー「貝輪」。手前が貝塚で発見された物。奥が現在の貝殻で復原したものです。興味ある方はこちら。
縄文人のアクセサリー
貴重な骨格標本も。  貝塚からは当時の動物の骨もたくさん見つかります。整理作業ではこれらを正確に分類するため、「参考書」として現生動物の標本をそろえました。
展示解説も盛況でした。  展示解説風景。多くの方が熱心に参加下さいました。
お知らせ
特別展示は6月30日(月)まで見学できます。ただし土日・祝祭日は休館ですのでご注意下さい。展示をご覧になりたい方は、事務室まで申し出て下さい。職員が解説いたします。