「縄文の貝アクセサリー作り」を実施しました

 毎年ふるさと文化課が行ってきた鴨川バスツアーは、今年度から埋蔵文化財調査センターの主催となり、7月25日(土)に開催しました。

 この企画は、海岸で縄文時代に使っていたのと同じ貝殻を拾って、アクセサリーを作ってみようというものです。
 8回目を迎えたこのツアー。今年も抽選の結果、親子14組38名が参加し、好評でした。
西広貝塚出土の貝製装身具
 西広貝塚からは、およそ3000点もの貝のアクセサリーがみつかっています。しかも、その材料となった貝は、南房総などに行かないと手に入れられないものばかり。
 「市原の縄文人たちが、実際にこれらを得るためにしていた苦労と、アクセサリー加工のしかたを体験してみよう」というのが、このイベントのコンセプトです。
西広貝塚出土の貝輪
現生貝で復元した貝輪
西広貝塚出土のタカラガイ加工品
現生貝で復元したタカラガイのペンダント
西広貝塚出土のアマオブネ加工品
現生貝で復元したアマオブネのブレスレット
貝拾いの会場となるのは、鴨川市天津小湊にある浜荻(はまおぎ)海岸。
 砂浜と岩場どちらも見られる海岸で、両方に生息する多様な貝類を採集できる、県内いや全国屈指のポイントです。

 海岸に到着するまでのバス内では、これらの遺跡出土資料や現生貝で復元したアクセサリー類を実際に見てもらいました。参加した親子は、イベントの趣旨を理解し、貝拾いへのモチベーションを徐々に高めているようでした。
 3000年以上の年月を経てもその姿をとどめている実物資料に驚き、そしてその歳月によって、遺物からは消え失せてしまった貝の色や光沢がよみがえっている現生貝の復元品の素晴らしさに、「自分もこんな貝を拾ってみたい。アクセサリーを作ってつけてみたい。」と思っているようです。
鴨川市・浜荻海岸
 この日の天候は曇り。
 湿度が高くむし暑い天気でしたが、強い日差しがないため、貝の採取には好都合となりました。
休憩用のテント
 バス組が到着する頃には、休憩用の仮設テントの設営も終了。
 準備は万端です。
貝拾い開始
 狙うのは、ベンケイガイ・タカラガイ・アマオブネ。
 タカラガイみつかった?
 ここは、穴場だ。たくさん貝が集まってる。
 海水につかりながら、貝を拾う子供たちもいました。でも、おかげでたくさん拾えたよ。
 午後からは、場所を鴨川市の文化財センターに移して、いよいよ拾った貝でアクセサリーづくりにチャレンジします。
 海岸からは、車で5分くらいです。
 まず、縄文時代の貝輪などについて、説明を聞きます。
 つぎに、貝のブレスレットやペンダントのつくりかたの実演を見学。
 作り方は、遺跡から発掘された品々を参考に復元しました。
 貝に穴をあけるハンマーには石やシカの角を、仕上げの磨きには砂岩の砥石を使います。
 貝輪の作り方の中で一番のポイント。
 貝の内側を上に向け、真ん中よりやや下(貝のちょうつがいのある側)を目がけてたたくとうまく穴があくよ。
 この実演には、みんな驚いていました。
 いよいよ、アクセサリーづくり開始。
 まずは、各自道具を選びます。
 「シカの角ってかたくて重いなあ。

 親子なかよく貝輪づくり。
 「シカの角ってすごい。どんどん穴が広がるよ」
 次はタカラガイのペンダントに挑戦しようかなあ。
 どの貝がいいかな。
 2時間ほどの作業時間でしたが、みなさん集中していました。
 なかには何個も仕上げた子もいます。
 作業開始から約2時間。参加した親子はそれぞれ、貝のブレスレットやペンダントを身に付けて記念撮影。
 暑い中、皆さんご苦労様でした。
 リピーターも年々増えてきました。来年またお会いしましょう。
貝輪づくりについて
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